静寂は竜を殺す
前回に引き続き、効果によって破壊されたとき、の誘発条件についてのお話です。
前もって書いておきますが、プレイする上では全く役に立たない話です。
かつ、猛烈に読みにくい文になっていると思いますので、お読みになる方はその点ご了承下さいませ。
さて、前回の
ダメージ食らった状態の《サラマンダー》が沈黙して破壊されたとき、《ネクロポリス》系統の誘発条件を満たすか?
という案件については検証してくださった方がいらっしゃいました。感謝の極みです。
結論としては誘発条件を満たす、とのことでした。
この検証において、『効果によって破壊されたとき』の条件を満たす理由になりそうなのは以下の3つ。
・沈黙によって効果を失い破壊されたため(一連の処理の開始が沈黙付加効果によるものだったため)
・蓄積していたダメージが効果ダメージだったため(効果ダメージ自体に誘発条件を満たすフラグがあるため)
・効果を失った際に低下するBP分を効果によるBP低下とカウントされたため
こんなところです。
なんというか、どれも強引な感じがしますね。
少なくとも私としては、どの理由もこじつけぽいと感じてしまいます。
そこで目線を変えて、一つ仮説を立てて検証してみましたので、今回はその仮説、検証内容、結果、そこからの推測を書いていきます。
・仮説
『効果によって破壊されたとき』の誘発条件は実は『効果によって破壊されたとき』ではない。
実はテキストとは異なる誘発条件ではあるものの、結果的にゲーム内での挙動はテキスト通りになっているのでは?
というものです。
詳しくは最後に書きます。
・検証内容
戦闘ダメージのみを受けているユニットが戦闘以外のタイミングで効果を使わずにBP枯渇により破壊されたとき、効果によって破壊されたときの誘発条件を満たすか
今回の検証では、
自軍
《グラスホッパーガール》、《ギザルゴン》(Lv3BP9000の状態)、青ユニット、《青き禁術》
敵軍
《リーフィア》(ブロック時BP8000)
以上の状況から《ギザルゴン》アタック、《リーフィア》ブロック、残りBP1000になった《ギザルゴン》を《グラスホッパーガール》撤退によって破壊する形を取りました。
要するに、『効果によらない破壊』と呼べそうなシチュエーションにおいても誘発するのか?ということを調べたいのです。
私の考え得る『効果によらない破壊』のシチュエーションの限界がこの検証方法だったのですが、もっといい方法があればプリーズミーです。
・検証結果
《青き禁術》は発動可能でした。
つまり効果によって破壊されたとき、の誘発条件を満たしました。
破壊のきっかけが効果だったわけでも、蓄積ダメージが効果ダメージだったわけでもありません。
サポーター撤退によってBPが低下したことが効果によるBP低下であるというこじつけもできますが、やっぱり強引です。
それではなにゆえ今回のケースでも『効果によって破壊されたとき』となってしまったのでしょうか。
そこから推測し、出した結論が以下です。
・推測
さて、まずは仮説である
効果によって破壊されたときの誘発条件は効果によって破壊されたときではないのでは?
について少し詳しく書きます。
『効果によって破壊されたとき』が誘発条件ではないなら何が誘発条件なの?という話ですが、ここで少し目線を変えてみましょう。
cojにおいてユニットが破壊される原因は戦闘か効果のどちらかです。
そして一つの破壊に対してその二つの原因が同時に存在することはありません。
つまり、
戦闘による破壊=効果による破壊"以外"の破壊
効果による破壊=戦闘による破壊"以外"の破壊
となり、
さらに戦闘および効果による破壊は存在しない
ということになります。
なので、ユニットが破壊されたとき、それが効果によって破壊されたかどうかをチェックしたいときには、
効果によって破壊されたか→YES
戦闘によって破壊されたか→NO
このどちらかを観測できれば、効果によって破壊されたものであるとすることが出来るわけです。
ここまで書けばわかると思いますが、私が考えたのは
《ネクロポリス》等のカードが誘発条件として実際にチェックしているのは、『ユニットが効果によって破壊されたか』ではなく『ユニットが戦闘によって破壊されたか』なのでは?
ということです。
これならテキストとは違うチェック方法であっても実質の誘発条件は変わりません。
そして、今回の検証のような『効果によらない破壊』と思えるケースでも誘発してしまうことにも納得がいきます。
ここからさらに少し推測をします。
この仮説が仮にあっていたとして、
今回《ギザルゴン》に与えられていたのは戦闘ダメージだけでした。それによって破壊されたにも関わらず『効果による破壊(戦闘以外での破壊)』とされたのはなぜなのか?
それは、『戦闘による破壊』の定義が『戦闘ダメージによる破壊』ではないからだと考えます。
『破壊の原因が戦闘ダメージだったか』ではなく、『破壊のタイミングが戦闘ダメージ応酬の時だったか』
これがゲーム内における『戦闘による破壊』の定義なんじゃないかな、と。
なんか『』が乱れ飛んでてわかりにくいのでまとめます。
・ゲーム内の破壊のパターンは『戦闘による破壊』と『効果による破壊』のふたつのみであり、それぞれの判別のしかたは、
『戦闘による破壊』は戦闘ダメージ応酬のタイミングで破壊されたときにそう扱われる
『効果による破壊』は『戦闘による破壊』以外のタイミングでの破壊なら全てそう扱われる
・故に《ネクロポリス》等のカードが実際にチェックをしているのはユニットが破壊されたタイミングであり、原因をチェックしているのではない
というようなことを推測をしてみました。
テキスト通りだと《ネクロポリス》とかの挙動が不自然になるんで、実際には違う挙動なんじゃないの?というところから始まり、
実は破壊の原因ではなく、タイミングをチェックしていたんじゃないの?という結論になりました。
冒頭にもかきましたが、ゲームをプレイする上では本当に全く役に立たないお話です。
そもそもきっちりとしたルールブックがないんで不毛この上ない(もはや難癖に近い)話なんですが、気になって検証してみたので記事にしてみた次第です。
お付き合いいただきありがとうございました。
それでは、今回はここまで